日食経過
生憎の天気ではありましたが日食当日の経過を書いておきます。
(旅行記についてはこちらに書いてあります)
前日の夕方に嘉善に到着後、観測場所の高校を下見。
もっとも、当初は中まで入れる予定だったグラウンドには入れずに
校門のところまでしか行けませんでしたが。
新疆での暴動の影響で、外国人が集団で観光地以外に立ち入ることが
制限されて急遽入れなくなったとのこと。
まあ、入れようが入れまいが大した影響は無いですけどね。
で、7/22日食当日ですが朝から雨が降ってます。
ぶ厚い黒っぽい雲で、残念ながらこれはちょっと回復の見込みは無いかなあと判断して
機材一式を持っていくことはやめた。
とりあえずカメラだけ持っていくことに。
早朝7時にホテルを出発、観測場所の高校のグラウンドに。
といってもホテルからすぐの所で、歩いても10分かからない距離ですが。
と、ここでも暴動の影響が。
学校への入場が制限され、バスで乗り入れるのはOKだが
個人で入ることは不可だという。出て行くのは構わないらしい。
つまり、バスで乗り入れた後、学校から一旦外に出たらもう戻れないということである。
さて、グラウンドに着く頃には雨も殆ど止んで、みな各々機材を広げたり場所を確保したりと
準備を始めるのだけど、前にも書いたように私はカメラを一つ持って出てきただけなのである。
ちょっと不安がよぎる、もしかしたら天候が回復するのか!?機材を置いて出たのは失敗か?
いよいよ第一接触が近づくと・・・
日が照ってきた。僅かだけど青空も見える。
さすがにこうなってくると”やっちまったなあ”と焦りが出てくる。
こうなったらホテルへ戻るしかない。
グラウンドを出たら戻っては来れないから、ホテルの敷地内に
機材を広げるしかない。
添乗員さんに聞いてみると「ホテルは多分何も言われないと思いますよ」とのこと
ホテルへ帰ることにする。

もっともフル装備ではなくカメラ三脚にminiBORG60EDを乗せただけです。
赤道儀やら諸々は結局使わず仕舞いでした。
テーブルやイスも中庭に備わっている物を使えるし、暑ければホテル内に
涼みに入ることも出来ます、雨降りでも避難するのに造作もありません。
グラウンドよりもずっと快適ですね(^^;
薄日が差す中、太陽が欠け始めているのが判ります。
食分30%くらいだろうか。
しかし、だんだんと雲が厚くなり、雨が落ち始めて来たので
屋内に避難です。
だんだんと食が進んでいくのに反して雨は激しくなっていくばかり。
じりじりとして来ます、諦めと期待とが入り混じった不思議な気分です。
土砂降りの雨ですから太陽を見ることは全く期待できなくなり、
周囲の明るさの変化を記録することにする。
周囲の明るさの変化を記録することにする。
以下の写真は1枚を除き露出は一緒の物です。
(ISO200 F2.8 1/15)
急速に辺りが暗くなっていきます。
ホテルの屋内もこんな感じです。
ホテルのスタッフや、客も代わる代わる外を眺めに来ています。
もうあたりは相当に暗く隣の嫁の顔もよく判りません。
ホテルスタッフも仕事の手を止めているのか、静けさが
周囲を支配しています。ただ雨の音だけが聴こえます。
ホテルスタッフも仕事の手を止めているのか、静けさが
周囲を支配しています。ただ雨の音だけが聴こえます。
食の最大の頃、もはや真っ暗闇です。
1/15秒の露出では何も判りませんね。
1/2秒に露出を伸ばしてやっと建物が浮き出てくる。
(手持ちなのでブレてますが)
急速に明るくなっていきます。
第3接触が過ぎ、光が戻ってくると
以降の部分日食はこの雨ではさすがに
興味が失せてしまいます。
因みにこの一連の写真は皆既前9分+皆既中約6分+皆既後2分の間の物です。
急速に暗くなり、そして明るくなっていくのが判ります。
コロナやダイヤモンドリングを観る事ができず悔しいのですが、
この不思議な光景を体験しただけでも感動モノで、
思い切って観に行って良かったと思います。
このあとは、ホテルの部屋に戻りゆっくり荷物のパッキングをしてました。
ほかのツアー参加者は雨でびしょぬれになって慌しく戻ってきましたから
屋根の下で濡れずに済んだのは結果的によい選択でしたかね。
コメントする